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楽譜をみると固くなる


「楽譜を見ながら演奏すると身体が固くなってしまうけれど、自分が覚えていて譜面を見なくても弾ける曲だとリラックスして演奏できる」という声を生徒さんから聞きました。よく分かります。僕も自分自身でそういう傾向があります。もしかしたらどんな人でもそういうところがあるのかもしれません。

覚えている曲は、音楽のイメージが身体に入っているので自然にリラックスしてして演奏できるのでしょう。ただ、もし楽譜を初めて見て演奏する時でも、とてもとても簡単な曲ならあまり緊張しません。簡単な曲だと、初めてみる曲でも自分の中に音楽のイメージを描けるのでしょう。

そう思うと、「楽譜を見る力」と一口に言ってもさまざまな段階がありそうです。書いてある音符をそのまま音にするだけの段階から、音を使わず楽譜から直接音楽をイメージすることのできる段階まで。

「楽譜をみる→実際に音を鳴らす→音楽を感じる」よりも、 「楽譜をみる→音楽をイメージする→実際の音を鳴らす」という順番の方が確信をもって演奏できそうです。

それには絶対音感が必須というわけではないと思っています。例えば音が多くて黒いなーという感想だって音楽を感じている事になるわけです。

楽譜自体にも音楽は宿っているので、それを絵画のように楽しむのもいいかもしれません。 正しく音を弾くだけでなく、楽譜の奥にある音楽を探していくのが楽しいのだと思っています。


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