毎日生活していても、言葉にできないような感覚を覚える時はいろいろとあります。
友達とごはん食べてなんとなくまったりしている時とか、
初詣に行って列に並んでいる時の空とか、
昼から夕方に変わっていく時間帯の空気とか、
なんとなく言葉にできないような微妙な感覚。
音楽においてもそういう感覚がとても大事だと思うのですが、
それは曖昧に表現するという事とはまったく逆だと思うのです。
感覚を大事にすると聞くとなんとなくおおざっぱな印象があるかもしれないですが、むしろ逆で、ある感覚を立ち昇らせるのはとても厳密な作業だと思います。音楽でいうと、音の強さやタイミングがほんの少し変わっただけでもその感覚はうまれないかもしれない。