社会や周りの状況と関わり合いながら

クラシックの曲についていろいろと調べていくと、いわゆる名曲も、崇高な芸術的理想を追い求めるためだけに書かれたとは限らないことが分かってきます。就職活動のために書かれたり、誰かに気に入られるために書かれた曲もたくさんあります。 楽器の編成や曲の長さなどもいろいろと制限があったとは思いますが、その中で一番自分のいいと思う音を紡いでいったのでしょう。 完全に自分にとって都合の良い環境というのはまず存在しないし、それがあったとしても面白くないかもしれません。その時の状況の中で自分が出せたものがまさしく今の自分の音楽なのでしょう。なるべく自分の良いと思う音楽に近づける努力をしつつ、言い訳はできないなーと思います。

教える時には相手の良いところを探したいという話

プライベートレッスンや大学の授業をしているので、音楽を誰かに教える機会があります。 誰かに何かを教える時、たくさんの事を伝えようとしたりしっかり仕事をしたいと思えば思うほど、相手のことを否定してしまいそうになってしまいます。 これは怖い事です。 何かを学ぶことができるのは実際には本人で、先生はその手助けをするだけ。 何かを習得していく時というのは楽しいものですが、時には苦しい場面もあります。そんな時に音楽への愛情がしっかりあれば乗り越えていけるものです。 だから、先生は生徒が音楽を好きで居続けられるように、自分の音楽への愛情を示すべきだし、生徒の音楽に対する愛情をしっかり育んでいく必要があると思うのです。 そのためには生徒が持っている良い部分を認めて、その良い部分に気づいていると伝えるのが大事だと思います。 自己満足なレッスンにならないよう、生徒の良いところをしっかり見つけて伝えていきたいと思っています。

合わない感じのする時

誰かと音楽をしていて、どうしても合わない感じがする時もあります。お互いに寄り添っていこうとする態度は必要だと思いますが、音楽に対する感覚を曲げてまで合わせにいくのはやり過ぎかもしれません。相手を尊重して否定しないようにしながらも、自分が心から良いと思う音楽を丁寧につむいでいきたいと思います。

音楽を学んだ意味は未来になるとわかる

自分でもよく実感しているし、レッスンでもよく言うことですが、現在学んだことというのは1年後とか5年後とか、少し先の未来にその意味が分かることが多いです。 なので焦って効果を求めず、過程を楽しめるようなやり方で学んでいくと良いと思います。

例えば、メトロノームのこんな使い方

難しい場所を練習する時に、メトロノームを使う場合があります。 例えば4分の4拍子で四分音符=100のテンポの曲の場合、普通はそのままメトロノームを四分音符=100のテンポで鳴らします。すると1小節に4回メトロノームが鳴るはずです。 難しいフレーズがある時は、そこのフレーズだけ取り出して、メトロノームの速さを変えずにメトロノームの音を16分音符だと思って弾いてみます。一小節に16回メトロノームが鳴ることになります。つまり四分音符=25のテンポで練習する事になります。 だいたいの場合はここまで遅くすると余裕で弾けるはずです。 余裕で弾けるぐらい遅いテンポで数回弾いてみたら、メトロノームを切って普通のテンポで弾いてみてください。これだけで上手くいくようになる場合もあります。 難しい場所は、正しいリズムや手の動き方を自分で分かっていないのかもしれません。そんな場合は、非常に遅いテンポで自分に正しい形を知らしめる事でうまくいくようになる事があります。 これで上手くいかない場合はまた他の原因を考えてみましょう。 何も考えず弾きまくる反復練習で身体に染み込ませる事が大事な場合もありますが、練習の仕方をいろいろ工夫してみるのも楽しいですよね。

即興演奏する時は。

最近、ライブで完全な即興演奏をやる事が多いです。お客様から何を考えて弾いているのか聞かれる事も多いのですが、何も考えておりません。もう少し丁寧に言うと、なるべく何も考えずにいられるようにしています。 その場で何かを企んだり、欲のようなものが出るとうまくいかない事が多いです。今までに経験してきた事、勉強してきた事が自然と出てくる形が理想だと思っています。 自分の心が求めるものをそのまま表現したいと思っているのです。