わーい!!!って感じの音楽

先日、小学校で演奏をする仕事がありました。生まれてはじめてリコーダーを演奏する子供たちと一緒に音を出すことになったのですが、その時の彼らの様子が面白かったです。とにかく音を出すのが楽しくてしょうがないという感じでした。ピーピーピーピーいっていて上手な演奏ではないですが、そういう純粋な情熱に触れるのが嬉しかったです。音楽を学んでいく過程で見失いがちなものを思い出させてくれました。ずるい音楽をやらないようにしようと思いました。

楽曲分析(アナリーゼ)って何のためにする?

ある曲を演奏するとき、楽曲分析(アナリーゼ)をすることがあります。 分析というのはいったい何のためにするのでしょうか? 曲というのはさまざまなやり方で付き合うと、さまざまな顔を見せてくれます。分析をした方が曲のことをよりたくさん知る事が出来ます。その曲と長く深く付き合うと自分と曲の距離が近づくでしょう。まずこれが分析をするメリットだと思います。 また、歴史的にその曲がどう扱われてきたかを知らないと損をする時もあります。お客さん達の中で常識となっている事を演奏者が知らないと、がっかりされる時もあるかもしれません(がっかりされても気にしない、という立場も有りですけどね!)。 ただし、分析に頼りすぎるのももったいないです。自分の中にある感性と響き合うものだけが、音楽において本当に説得力を持つと思います。知識や理論を勉強するあまり、自分の感性を消してしまうと魅力がなくなってしまいます。 自分がまだその曲の中から見つけられていない響きを発見するために、分析が活用できると良いのではないでしょうか?新しい響きを発見できると、自分の感性もまた違う形で発揮できるようになります。

哀愁の短三和音(マイナートライアド)

前に長三和音(メジャートライアド)を作る方法を説明しました。こちらの記事です。今回はまた少し色合いの違う和音の説明をしようと思います。 短三和音(マイナートライアド)です。長三和音(メジャートライアド)と比べると少し物悲しい響きがするかもしれません。 コードネームの記号はアルファベットに小文字の「m」をくっつけます。「Cm」、「Dm」、「Em」という感じです。読み方は「シーマイナー」、「ディーマイナー」、「イーマイナー」となります。 作り方は簡単。長三和音の真ん中の音を半音下げるだけです。 これが「C」の和音。長三和音(メジャートライアド)です。 Cの真ん中の音を半音下げると、マイナートライアド(短三和音)の「Cm」。 もう一つ例をあげます。これが「D」の和音。 まんなかの音を半音下げると「Dm」の和音。 弾き比べると、短三和音の方が暗い響きに聞こえると思います。 長三和音と短三和音を覚えると、かなりの種類の曲を演奏することができます。

作曲のレッスンって何をする?

作曲のレッスンとは何をするのでしょうか? 音大で作曲を学び、今も音大で教えている経験から感じることを書いてみます。 作曲といってもいろいろなやり方があります。 レッスンをやる上で分かりやすいのは、作りたい曲のスタイルが定まっている場合です。 例えばラヴェルみたいなスタイルで作りたいとか、1990年代Jポップ風のバラードを作りたいとか。その場合は目標とする曲が存在するので、レッスンでは作った曲と目標との違いを指摘していけば良いわけです。 では目指すスタイルが決まっていない場合はどうしたら良いでしょうか? 創作とは自由だし正解もないので、モーツァルトみたいな音づかいの中でいきなり全然違う不協和な音が混じってきても否定することはできません。 それでも、過去の技術や作品の例を伝えることは出来ます。作って持ってきた作品に関連がありそうな技法や作例を紹介することで、何かのヒントになるかもしれません。 創作は自由です。音を選ぶ根拠は自分の中に見つけるべきだと思います。 しかし、その根拠になる自分というものは簡単に変わります。そして変わるのは悪いことではないです。ある音楽のスタイルを学習すると、自分自身のセンスがそのスタイルに近づきます。そうすると、自分の好きなように曲を作ってもそのスタイルの世界で認められやすいものになります。 また、作った本人も気づいていないような作品の魅力を伝えることもできるかもしれません。作品作りというのは楽しさもありますが、苦しい時もたくさんあります。そんな中で自分の作品の魅力を知ることは、作品を作るエネルギーを生み出す助けになると思います。

一番基本的なコード、長三和音(メジャートライアド)

コードネームから音を読み取るにはどうしたら良いでしょうか? 今回は一番基本的なコードについて説明します。 一番基本的なコードとは「A」「B」「C」などの、アルファベット1つだけの記号で出来ているコードです。 まず、コードネームを読み取るには英語での音の名前を知らなければいけません。 英語での音の名前はこうなっています。 ラ:A シ:B ド:C レ:D ミ:E ファ:F ソ:G ラがA、シがB、ドがCとなっています。A、B、C、D、Eとアルファベット順に並べただけですね。ラがAでスタートすることさえ覚えてしまえば、アルファベット順に数えていけば英語での音名を探すことができるのです。 ところで、いろいろな音から長音階(メジャースケール)を作る方法は分かりますか?もし分からない方はこちらの記事を参照してみてください。出来る方は次のステップに進みましょう。 今から「Dというコード」を考えてみます。 まずDの音、つまりレから始まる長音階(メジャースケール)を作ってみます。 ここから、1番目、3番目、5番目の音だけを取り出して弾きます。 これが「Dというコード」になります。 長音階(メジャースケール)の、1・3・5番目の音だけを弾くと一番基本的なコードが出来上がるのです。この一番基本的なコードのことを、長三和音(メジャートライアド)といいます。 ※この「D」というアルファベット一文字は「レの音」のことを指す時もあるし、「レの音から始まる長三和音(メジャートライアド)」を指すときもあるので注意が必要です。 では今度は「E」のコードをつくってみましょう。 まず、Eのメジャースケールを作ります。

音楽理論が分かると、音楽をさらに楽しめる

音楽理論が分かると何かいいことがあるのでしょうか? 理論は数学みたいでなんだかややこしいし、音楽が楽しくなくなってしまうと感じている方もいるかもしれません。 個人的には、音楽は感覚だけでやった方がいいと思っています。 そして、言葉で音楽を説明することには危険が多いとも思っています。 しかし感覚には限界があります。 どんな人でも、音楽から感じ取れていない部分があるはずです。 音楽の全てを感じ取るべきだ、とは思いませんが、感じ取れる部分が増えると音楽の楽しみが増えます。 音楽理論は最初ことばを使って勉強をしますが、最終的な目的はその理論が扱っている内容をことばを使わず感じとれるようにすることだと思うのです。 ジャズの巨匠のマイルス・デイヴィスさんが「理論を学んで、忘れろ」といった意味のことを言っていたのですが、まさにその通りだと思います。 頭を使って言葉で説明された理論を学んで理解したら、それを感覚に落とし込んでしまって、理論は忘れてしまうのが良いと思います。 理論を学ぶと最初は自分の音楽となじまないので、一回下手になると思います。下手になってもいいから学んで、その理論が自分の血肉となり、考えずともその理論の内容が感じ取れるようになった時、自分の感覚の世界が広がったことを実感できるのではないでしょうか。 理論というのは、どんなものでも過去の人たちからの贈り物です。もしそれを使って自分の感覚が広がったのなら、それは会ったこともない昔の人と心がつながったといえるのではないでしょうか。 それはきっと人生の大きな喜びになると思うのです。

いろいろな音からはじまる長音階(メジャースケール)を作ってみる

前回は長音階(メジャースケール)の特徴を調べてみました。 では今回はド以外の音から長音階を作ってみたいと思います。他の音からはじまってもこの数字のような音の並びになれば長音階です。 1 2 34 5 6 78 3ー4と7ー8が半音で、他は全音です。 試しにレから始まる長音階を作ってみましょう。 1番目がレの音なのでこうなります。 2番目の音はレの全音上なのでこうなります。 3番目の音はさらに全音上なのでこうなります。 つぎは4番目の音なので、3番目の音の半音上です。 5番目の音は4番目の音の全音上です。 6番目の音は5番目の音の全音上です。 7番目の音も6番目の音の全音上です。 8番目の音は7番目の音の半音上。 というわけで、レからはじまる長音階ができました。 3-4と7-8が半音というルールさえ守ればどの音からスタートしてもこのように長音階(メジャースケール)を作ることができるはずです。 他の例として、ミの音からはじめるとこうなります。 これができると、いろいろな曲をいろいろな高さで演奏する事ができます。 例えばチューリップの歌のはじめの「さいた さいた」は「ドレミ ドレミ」という音です。これは長音階の「1番目の音、2番目の音、3番目の音」になります。 この場合、別の音からはじまる長音階の「1番目の音、2番目の音、3番目の音」を弾いてもやっぱりチューリップのメロディになります。上で作ったレからはじまる長音階の場合は「レ」「ミ」「ファ♯」ですね。 いろいろな音からメジャースケールを作れるようになると、いろいろな曲をさまざまな高さで演奏できるようになります。